ごめんよ鬼の形相
コロナが落ち着いてないながらも7月あたりから幼稚園が始まり、もう2か月。
初の幼稚園で母子ともに慣れないことが多いなか、密かに悩んでいることがありました。
それは、娘が元気すぎるということに対するコンプレックスでした…。
一見いいことのように感じるんですが、
他の子はすごくすごくすごく大人しく、昼寝をし、
お母さんと穏やかにきちんと手をつないで歩いている。
うちのナス(娘)は私の周囲をぐるぐる飛び回り、野生児のように草を引っこ抜き、
手はつながず(飛び回るのに飽きるとつなぐ)、昼寝もしない。
バス停でもナスだけが元気まんまんで、大人しく並んで立たずに他の子やお母さんのまわりをぐるぐる。
そういう、あまりの違いにしょんぼりしていました。
私の教育は間違っている。
という、絶対の前提があったのですね。
子どもの気質がものをいう時期があるのはわかっていても、ナスはなぜこんなに大人しくないんだろう、と、疑問に思っていました。
きっと他の子はもうひらがなも読めるし、集中力もあって、忍耐力ももうあって。
でもうちはママあんぽんたんだし自制心を育ててあげられず、
そして知育が足りなすぎるのだろう、とか…。
そう思っちゃう理由もあるんですよね、
うちの家系はともかく、
夫の家系の総合的な学力(生涯学習能力みたいな意味)の高さにも、驚嘆することが多かったし、
1学年差の同級生の子の話聞いてても、うちのゆるさと全然違うので、
見上げればキリがないぜ、という感じでした。
ところがある日、それらが覆る、ちょっとしたことがありました。
他の子と比べ、どうも、ナスの就寝時間が早いということが判明。
ナスの寝つきがいいので日中、元気いっぱいなのだということが見えてきました。
子どもの寝つきが悪いと23時くらいまでお母さんが寝かしつける苦労があり、
日中は子どももうとうとし、昼寝もし、体力がもたないらしい、という。
そういうわけで他の子は大人しいのかもしれない、ということがだんだんわかってきたのです。
これが見えてきたときは、自分に愕然としました。
なんだ、生活習慣についてはとりあえずなにも問題なかったんだ、ということに気づいたのでした。
寝かす努力っていうものが、
たまたまナスの場合はほぼ必要がないという幸運もあるのですが(今後はわからないけど汗)、
食べるものや、食事時間や、就寝時間や、そういうものに、
けっこう鬼の形相で家庭内ルールを強いていた自分自身のことを、
こんなに長いこと(2年半)否定し続けていたんだ、という。
そのことに驚愕。
他のご家庭には他のご家庭の苦労があって、うちにはうちの苦労があって。
頭ではわかってても、隣の芝生は青く見える生理(?)現象があって。
なぜかとにかく自分のやってることは間違っているだろうという、思い込みがあったんですね。
いま思い返せば、
ナスの産後、貧血が進行して廃人のようだったのに、
ナスの生活習慣だけは阿修羅の顔で守ってきてた自分を、
なんでここまで否定し続けてきたんだろう??
ひとつには、母である自分の方がナスより朝寝坊で、
ナスの方がなにかとしっかりしているってのもあるのかもしれませんが。
(自立心と切り替えの早さはすでにナスに負けている)
しかし、
ナスの産後、延々と自分を責めていたことって、
一体なんのための時間だったんだ??と思うくらい。
ナスは元気なだけだっただけで。
面談で幼稚園の先生に「問題ありませんよ〜」と言ってもらったことも疑いの目で見ていたってのは、自分、一体なんだったんだ…。
自己否定をするってのは、
結果的にこういう帰結するんだったらまぁ〜いいのかもしれませんが、
自分は長いこといらぬ葛藤してたんだなあ、と思うと、
もう今後はひたすらフラットに、フラットに。
自分を含め誰もなにも責めないようにしよう、と感じました。
知育については、
死ぬほどお世話になっている夫のご両親に顔向けできない状態はまずいと思っているので、
これからの切実な課題だとは思っていますが…。
でもどうせ、ナスの半分は夫の家系の血(もう半分はうちですが汗)。
実は大して問題ないのかも??
はぁ、張り詰めていたものが少しだけ抜けて、ラクになったのでした…。
育児ってほんと、ぐるぐる。
ぐるぐるです。
もうね〜、幼稚園の写真で、なんで他のママと比べ、
自分がこんなに目つき悪いんだ、とかね。
自己否定してるわけ。
人格の問題??とかね。
でもよく考えたら、産後のルール徹底もあって、ママ産前と人相変わっちゃった、とかね、そういうことだったんだと。
結果的にママの鬼の顔は誰のためって、ナスのためだったんだよなと。
独身時代のとてつもないルーズだった生活をやめて、ママ業やってる自分を、
もう追い詰めるのは、今日からやめます…。