こんなものには価値がない-24

2018年8月8日

育ったDV家庭やその時代を想起させる物事について。



人は少なからず、デジャブを体験するものだと思います。

過去、誰かに言われた嫌なことや、その誰かに似た雰囲気の人物に出会うと、

当時に戻ったかのような、懐かしいいらだちを感じるのはよくあることだと思います。

私の場合、育った家庭ではDVやモラハラなどがあったため、これとよく似た状況や当時の両親を想起させるような人物に出会うと、

すっかり内心で見下すクセがついていました。



たぶん、暴力的な父や、助けてくれない無力な母に対して、当時は、

見下し、軽蔑することでなんとか諦めようと努力していたのだと思います。

実の両親がひどい人物だと認めてしてしまうと、あまりにも自分が惨めになってしまうと感じていたのだと思います。

両親を見下して、心の中で優位に立つようにしていれば、

暴言を浴びても右から左へ受け流せる気がしていました。

「こいつは説明してもわからないからしょうがない」という風に、

見下すことそのものが、親子のコミュニケーションを諦める方法のひとつだったのでした。

実際に、そうやって、母と家を出るまで、自分を守っていたのだと思います。

自分の親に、ある程度は理想通りの親であってほしかったのに、現実はまったくそうではないことを直視したくなかったのでした。

しかし今や結婚して子どもができて、母とも仲直りして。

幸せなのが常態になってくると、誰かを見下す、という感情そのものからどんどん遠ざかっていくようになりました。

見下さなければならないくらい、横暴な他人や無力な他人が、私の生活圏内のどこにも存在しなくなったのです。

母も離婚してからずいぶん変わったので、私は以前のように母を見下すことがなくなりました。

私自身が変わったのか??という気もしますが、それだけではないと思います。

たまに自分の中に生まれる「不愉快な気持ち」に蓋をすることがなくなったからかな、と思います。

以前の父や母を思い出させる人と、極力関わらないように、距離をおくようにしました。

「生きてればイヤな思いすることがあって当たり前」と思って、どんな人とも関わっていたのをやめて、

イヤなら関わらない、という習慣を実行していったら、

いつの間にか「誰かを見下す」という気持ちが生活の中になくなっていきました。

今でもたまに誰かを見下す自分に気づくことがあります。

そういうとき、相手のどういうところが父母のどの部分に似ていたのか??
どこが似ていると見下してしまうのか??

じっくり考えるようにしています。

じっくり考えてみて、

その相手を今後も見下してしまう気がするなら、できるだけ関わらない努力をする。

私自身が、もう誰かの優位に立たずにいることが、
もっと当たり前に、ただの習慣になっていくまで。

誰も見下していない精神状態を維持する必要があるのだと思っています。

発端は家庭内暴力だったけれど、

父母とよく似た人を内心で見下す習慣が、きっと、余分なトラブルも引き起こしていたのだと、今ならわかります。

私自身が必死に生きていたように、
必死に生きている他人もたくさん存在しています。

たとえ言葉にしていなくても、見下す気持ちは相手に伝わります。
見下す気持ちを私自身が自覚しないようにしていても、相手には伝わるんだなあと、今はわかります。

くだらない支配の連鎖が、私の中でどんどん過去のものになっていっています。

今は過去を思い出させる事柄に出会うと不愉快を感じますが、
あと数年後には、過去も何も、不愉快さも感じないかもしれません。

そのくらい、私にとって、過去のことが薄らぼんやりしてきています。

このままどんどん忘れて、きっと10年後には、楽しい自分の家族との記憶しかなくなるんじゃないかな、という気がします。

当時は父のことは、見下していても、やっぱりどこかで期待がありました。
私自身が望むような愛情深い部分もあるはずだ、というような。

でも今は父と連絡を一切取っていないため期待はありません。しかし娘としては、

とにかく父が生きてるうちに、もう少し愛のある生活を送ってくれていたらいいなあ、という願いがあります。

でも、聞こえのいいこんな願望そのものも、やっぱり価値がないのかもしれませんね。

父は父で、自分の力で自分の望むような人生を歩んでいるはずです。

それがこういう暴力と離別の繰り返しなら、それは父自身の願いであって、私が関与すべきことではありません。

不毛な親子間、夫婦間の争いごとが、世の中からなくなりますように。

悲しい思いをする子どもが減りますように。

世の中にもっと、愛情を感じられる出来事がたくさん増えていきますように。



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