こんなものには価値がない-23

2018年8月1日

母の話です。

DV家庭の母が、子供から見て、どんな感じだったかということを思い出して、書いていきたいと思います。



私の母は、私が30歳になるころ、ようやく離婚を決意しました。

それまで

早く父ちゃんと離婚をしてくれ!!!

と思っていた私は、当時、なけなしの原稿料2ヶ月分(デビュー直後)を握りしめ、母と家を出ました。

このときのとてつもなく真っ青な空、晴れやかな気持ちを、私は一生忘れません。



母はいわゆる、ダメンズホイホイです。
というか、

母は筋金入りのダメ人間ホイホイです。
(年齢、性別は問わないんです)

なぜこうなったのか??
娘の立場から分析したいと思います。

人間て、みんな、自分の親を救いたい、という本能を持って生まれてくると思うんです。

つまり、

自分の親をなんらかの不幸から救えなかったという後悔を持っている人間は、
結婚したあとも「家族を救いたい願望」を持ち続けてしまう、ということかなと。

母の実家はいろいろあって、

苦労が多い祖父母と、
すごく手のかかる弟(プチ犯罪者みたいなかんじの人)と、
母の、5人で形成されていました。

そのあと祖母は亡くなりますが、
母はまだ幼い私を育てるには不適切な環境だからと、
祖父と弟をひっくるめて捨てる形で、家を出ます。

それにより我が家は密室化した状態になり、
父によって都合のよい環境に仕上がっていきました。

じわじわ、父のDVと経済的なDVが悪化していってしまいます。
(DV、酒乱、万年転職、経済的搾取など)

その後、さらに増長した父によって、
可愛がってくれた祖父が亡くなったとき、母はお葬式にも行くことができませんでした。

これにより、母のなかには、ど〜も、根深い

祖父母をどうしようもない弟によるトラブルから救えなかった思い

があるようなんですね。
母は祖父母に可愛がられて育っていますので、それは当然の感情なのだとは思います。

でも、娘の私からしたら、あんまりよくわからないことです。

「どうして仲のよかった実の父親の葬式に行かせてもらえない状態を受け入れてるのかさっぱり理解できない」

と思っていました。
それは今も思っています。

人は後悔がある限り、悔しさから、何度も何度もやり直したい!という欲求を持つものだと思います。

私もそういうのは少なからず理解できますし、
人としてそれは健全だと思うんですけど、

でも、

どうしようもない弟によく似た男性とわざわざ結婚して、
弟の代わりにわざわざ更正させようとする必要ってあるのか??

…ないと思うんですよ!

若いころ母は、
不良とはちょっと違う、

犯罪っ気のある弟を更正させようと、必死になっていたらしいんです。
でも母は専門家じゃないですし、適切な対処ができず、会話もろくに通じなかったそうです。

そうこうしてるうちに子どもができたので、祖父の安否が心残りのまま、実家を出るハメになりました。

そうして、ずっと心残りだった

「親に苦労をかけている弟を、ぜったい更正させたいという願い」

を叶えるために、父のDVに耐える日々に突入します。

そしてそういう母の願いを叶えるために、父のみならず、
職場や友人など、ダメ人間にやたらと好かれる日々が開始。

ダメな人を救いたいという母の願いが引き寄せたとしか説明がつかないんですが…。

母はよく、

「どうして私はこんなにひどいことされるんだろう??」

と家庭でも職場でも真剣に悩んでいましたが、そもそも、

人の気持ちが最低限度も理解できない&理解しようとしない人だから、ひどいことをしてくるんだという単純な事実ってあると思うんですね。

つまり

母はひどい人間である父を救いたいと思っていたけど、
父は救われたいなんて思っていたかどうか?

たぶん思ってなかったんじゃないのかと。

父は悪意ゼロのDV野郎ですから、
むしろ妻がダメ人間だと、本気で思っていました。
(自分は生活費一切入れないけど、性根がダメなのは妻の方、というすごい価値観を本気で持っている)

不思議なのは、

両親のどっちも「伴侶を救わなきゃ」と思ってたってこと。

どっちも大きくズレてるんですが、ほぼ同じ思いを抱いてるっていうのが、夫婦の妙なるところなのかな〜と思います。



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